@misc{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00010207, author = {蝶野, 大地}, month = {}, note = {vi, 36, [32]p, 本研究では,実測に基づく低速車両のモデル化を含む歩行者/低速車両/普通車両のレーン分離された3 モード交通社会を前提とした交通流シミュレータの構築,およびそれを用いた混合交通流の特性評価を行っている.さらに,構築した交通流シミュレータにマルチクラスゾーンITS 情報通信方式を導入し,通信性能評価を行っている.近年,自転車や超小型電気自動車に関する研究や普及に向けた取り組みが増加していることから,今後低速車両の利用が増加していくことが予測される.さらに,自転車通行帯や低速車両用の通行帯に関する研究も行われていることから,歩行者/低速車両/普通車両のレーン分離された3 モード交通社会が到来する可能性がある.一方で,交差点付近では人・車・インフラ間の情報共有(Vehicle Information Sharing ; VIS)が重要である.VIS 環境を実現する,事故の発生しやすい交差点中心付近で確実な通信を行い,それ以外ではコストの小さい車車間通信を行う高効率な情報通信方式としてマルチクラスゾーンITS 情報通信方式が提案されている.しかし,従来研究では交通流,ITS 情報通信ともに歩行者/普通車両の2 モード交通社会を想定しているものが多く,レーン分離された3 モード交通社会に関する知見は少ない.そこで本研究では,道路の両側にスロービークルレーンが設置され,低速車両として自転車と超小型電気自動車「ルーキー」をベースとした「イヴ」を想定した環境において,以下の三段階のアプローチにより,レーン分離された3 モード交通社会における混合交通流の特性およびVIS 環境実現に関する知見を得るための評価基盤の構築を目的とする.第一に,想定する交通環境を明確にした上で,実測に基づく低速車両のモデル化を行っている.低速車両としての「イヴ」は走行特性の観測実験,低速車両としての自転車は交差点での観測にそれぞれ基づきモデルを構築している.さらに低速車両の導入に伴う乗用車のモデルの拡張を行い,スロービークルレーンおよび低速車両のモデルを含むレーン分離混合交通流シミュレータMMTS (Multi-Modal Traffic Simulator) の構築を行っている.第二に,構築したMMTS を用いて混合交通流の特性評価を行っている.構築した基盤を用い,想定する状況のシミュレーションを行った結果,平均アイドリング時間が最小となる点が存在することを明らかにしている.また,混雑時において低速車両へのモーダルシフトをある程度進めることで混雑を緩和できる可能性があることを示している.第三に,MMTS にマルチクラスゾーンITS 情報通信方式を導入し,衝突の可能性が高い車両のみを評価対象としたITS 情報通信システムの評価基準である,必要情報取得率を用いて通信性能の評価を行っている.構築した基盤を用い,一例として交差点数3,スロービークルレーンが設置された両側3 車線の道路,人の移動需要の発生間隔の平均値3.5s (主道路: 従道路= 1 : 2) の交通環境でシミュレーションを行った結果,自転車の交通分担率を0.1 で固定し,必要情報取得率90%を達成する帯域幅は,「イヴ」の交通分担率0.6 の場合,「イヴ」の交通分担率0 の場合と比較して,基地局を設置するとき約2.5 倍,基地局を設置しないとき約2.6 倍に増加することを明らかにしている.以上より,レーン分離された3 モード交通社会における混合交通流の特性および通信性能を定量的に評価可能な基盤を構築し,想定した状況のシミュレーションを行った結果を示している., 指導教員 : 長谷川孝明 教授, text, application/pdf}, title = {低速車両と普通車両の混合交通およびその環境下におけるマルチクラスゾーンITS 情報通信方式に関する研究}, year = {2015}, yomi = {チョウノ, ダイチ} }