{"created":"2023-05-15T15:23:26.492245+00:00","id":10257,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"5c6713cd-d599-44fd-8ab7-cac6663bfa75"},"_deposit":{"created_by":15,"id":"10257","owners":[15],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"10257"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00010257","sets":["94:429:431:432:502"]},"author_link":["17543"],"item_113_biblio_info_9":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"1994","bibliographicIssueDateType":"Issued"}}]},"item_113_date_35":{"attribute_name":"作成日","attribute_value_mlt":[{"subitem_date_issued_datetime":"2011-10-21","subitem_date_issued_type":"Created"}]},"item_113_description_13":{"attribute_name":"形態","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"xiii, 165, 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20程度より緩やかな場合は長周期波卓越型となる傾向にある。\n第3章「海の波の波群性に起因する長周期波の理論的検討」は、波群性に起因する長周期波の発生理論を紹介し、それらを発展させた埋論計算に基づき、長周期波の発生と遡上の特性を検討したものである。長周期波の発生には、波群に拘束された水位変動が砕波による波群の消滅とともに解放されて自由長周期波となるというLonguet-Higginsらの理論(LBW理論) と、砕波点が波群性に応じて周期的に変動することによるというSymondsらの理論(BFW理論)がある。ここでは、Symondsらの理論式を汀線付近まで精度良く適用できるように展開し、BFW理論による長周期波の発生特性を明らかにしている。さらに、両者の発生理論を包括したListによる数値モデルを遡上計算もできるように発展させ、長周期波の発生と遡上の特性を検討している。LBWとBFWのどちらが卓越するかは研究者によって意見が分かれている。これに対し、種々の海底断面形状に対する数値計算を行い、通常の場合はLBWが卓越するものの、リーフ海岸のような砕波帯内に浅海域が広がっている場合においてはBFWが卓越することを示している。\n第4章「長周期疲卓越型遡上高の算定式」は、新たに実施した水理模型実験について述ベるとともに、既往文献によるデータも加えてエネルギー保存則と運動方程式に基づいた経験的な遡上高の算定法を提案したものである。これによって、沖波諸元と平均海底勾配から、汀線位置での長周期波波高と周期および長周期波成分遡上高の平均値を求めることができる。\n第5章「入射波卓越型遡上高および越波流量算定式」は、急勾配でしかも海岸保全施設により複雑な断面となっている場合を対象として、確率密度分布法に基づく越波流量算定法を提案したものである。\n第6章「波の遡上および越波への海浜地形変化と風の影響」は、波の遡上や越波を実際問題として考える場合に重要な侵食による海岸断面地形の短期的変化および風の影響について検討したものである。前者については、岸沖漂砂による汀線変化量の算定法を提案して、地球温暖化による海面上昇等を想定した越波問題に対する事例的検討を示している。\nまた、後者については、風の遡上に対する影響はFroude則に従わないことを指摘して、現地海岸では風の影響が相当大きくなる可能性のあることを示している。\n第7章「結論」は、以上の成果と今後の課題をまとめたものである。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_113_description_25":{"attribute_name":"注記","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"主指導教官 : 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