@techreport{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00010796, author = {高木, 英至}, month = {}, note = {v, 122p, KAKEN: 12834004, (1)交換を介した権力発生シミュレーションモデルの構築と実施:エージェント間で資源(協力=労働力)の交換と科罰が可能な状況を考える。資源を供与した相手に対してエージェントは科罰・被科罰事態が生じたときには協力する(自分の強さの一部を相手に与える)、と仮定する。エージェントの戦略は資源供与の戦略と科罰戦略の組である。ここで権力とは、他者に与えずに他者から受け取れることと考える。2種類のシミュレーションモデルを作り、このモデルにおいて権力の発生が見られるか否かの計算的思考実験を行った。その結果、単なる科罰可能性によって交換の偏り(与える量と受け取る量の乖離)が生じること、つまり権力が発生することが観測できた。エージェントは、弱い者には脅し戦略(くれなければ罰する)とslimyな戦略(強い者には無条件に与える)が傾向として生じていた。追加のシミュレーションから、交換を2当事者間に限定しない一般交換が生じる状況(集団主義的状況)ではより容易に権力が生じる傾向があるという結果を得た。 (2)権力のシミュレーション((1))への移植を目的として、与える/受け取る資源量を戦略が選択できる交換シミュレーションのモデルを作った。量を可変的にしても等量交換の傾向が進化すること、量の基準が異なる集団(文化)間でエージェントが棲み分けをすることを、このモデルから予測できた。権力モデルへの導入には至っていない。 (3)相互調整モデル:少数派-多数派間の権力関係のモデルとして相互調整モデルを作成した。このモデルではエージェントが周囲と態度を適合させようとすると仮定する。この仮定から態度ごとのエージェントの棲み分けが説明できること、および、少数派は凝集的な集団を作って生き残る傾向が説明できることが分かった。, text, application/pdf}, title = {人工社会における権力システムの創発に関する研究}, year = {2001}, yomi = {タカギ, エイジ} }