@techreport{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00011000, author = {牛江, 一裕}, month = {}, note = {KAKEN: 05610382, 本研究の目的は、自然言語における句構造の特性をこれまで見過ごされてきていた新しい観点からとらえなおし、統語構造における平行構造(parallel structure)、統語構造の平行的多重性の存在を実証的に検証し、その文法理論における重要性と可能性を明確化することにあった。 平成5年度の研究によりいくつかの構文における平行的な統語的二重構造の存在を論証したが、その中で動詞句の内部構造に関して平行的二重構造の仮説を提案した。この平行的二重構造の仮説の選に沿って特に知覚動詞の補文構造について詳しく考察した結果、二重構造を仮定しただけではではとらえきれない現象が見受けられた。そこで不定詞知覚動詞補文は2つの構造を、分詞知覚動詞補文は3つの構造を、それぞれ平行的・同時的に持つとする平行的多重構造の仮説をたて、様々な統語的・意味的現象からその仮説の検証を行った。その結果、平行的多重構造を仮定することにより、ある構文の構成素構造に関する相反する事実を矛盾なく説明できると同時に、ある連鎖の構成素としての度合い、そしてその構成素のある範疇としての度合いという、中間的・階層的な性質を適切にとらえることができることが明らかになった。また、文によって、あるいは話者によって規則的・階層的な容認可能性の揺れが存在しており、そのような揺れの存在を説明できるようなメカニズムを含んだ文法理論が求められるが、そのような観点からも統語分析の新しい一つの方向を示すものとして、平行的多重構造を含んだ理論の可能性を検討した。さらに、one照応形の先行詞が不連続な要素である場合、あるいは主名詞の補部全体ではなく一部分が先行詞に含まれる場合等を適切に扱うために、平行的多重構造の考え方が有効であることを示した。, 内容は関連アイテムを参照, text, application/pdf}, title = {統語構造の平行的多重性に関する研究 [表紙・はしがき・研究発表・目次]}, year = {1995}, yomi = {ウシエ, カズヒロ} }