@techreport{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00011975, author = {三浦, 弘}, month = {}, note = {KAKEN: 10650770, 石油からは石油製品を筆頭に数多くの化学品が生産されている。医薬・農薬やその中間体となるファインケミカルズは極めて重要な製品である。これらの合成技術は、環境との調和や省エネルギーの観点から新たな対応が求められており、製造工程の単純化や中間体の無害化、ゼロエミッション化へ向けた新たな展開がなされている。新しい合成反応、高選択的合成反応、高難度反応への挑戦等、ケミカルズ合成の新たな可能性を開拓する最新の研究が期待されている。  不飽和アルデヒドの選択水素化により不飽和アルコールが製造できれば、香料や工業中間体として用途が広く意義が大きい。当研究室では、クロチルアルコールや青葉アルコールの合成に高選択的なco/Al2O3触媒を見出した。この触媒は活性・選択性の面では工業生産に十分耐える性能を示すが、溶媒の影響が大きく、原料濃度を高めると性能が発揮できない欠点を持つ。本研究は、この触媒を工業プロセスに適用できるものに改良するために、反応の詳細を検討し、より高性能触媒の開発の方向性を探ろうとするものである。  不飽和アルデヒドはアルデヒド類のアルドール縮合で容易に工業生産が可能である。この分子のC=O結合を選択的に水素化して得られる不飽和アルコールは香料として用いられるほか、,残留するC=C結合への付加反応で,官能基を2つ持つさまざまな化学品を誘導することができ、工業的に非常に価値が高い。しかしpd,Niなどの典型的な水素化触媒を用いると,専らC=C結合が水素化されて飽和アルデヒドとなり,本反応は進行しない。有機化学的にはNaBH4,LiAlH4などの水素化物で還元すれば不飽和アルコールが得られるが,還元剤の価格が非常に高く製品の価格の大部分を占めるようになるため,大規模には実用化されない。ゆえにC=O結合を選択的に水素化する触媒が強く求められる。  これまでに我々が開発した触媒は,活性・選択性の上では工業的にも適用可能なレベルにあるが,実際のプロセス化においては溶媒に希釈した反応では効率が低いため、無溶媒ないしより濃厚な状態での反応が求められる。本研究では、反応系での溶媒エタノールの役割を明らかにして、実用レベルでの反応システムを構築するための触媒設計指針を探索することを目標とする。, 別刷論文等(p.87-)削除, text, application/pdf}, title = {不飽和アルデヒド選択水素化反応のプロセス開発}, year = {2000}, yomi = {ミウラ, ヒロシ} }