@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00017159, author = {河, 正一}, journal = {日本アジア研究 : 埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要, Journal of Japanese & Asian Studies}, month = {}, note = {本稿は、相互作用における言語行動のポライトネスと同時にインポライトネスを総合的に捉えられる新たな概念の検討を目的とした。そのため、Brown & Levinson(1987)のポライトネス理論(politeness)及びインポライトネス理論(impoliteness)を踏まえた上で、相互作用における言語行動の選択及び解釈の要因について、まず、われわれの内的要因として自己と他者における心理的欲求のあり方(以下、自他志向とする)を考察した。続いて、内的要因に影響を与える外的要因として、言語行動の動機づけにおける社会的要因を抽出し、内的要因と外的要因の相互関連性について論じた。  社会における自己と他者は相互共存的・依存的な関係である故に、われわれの相互作用における言語行動の内的要因である心理的欲求には、「自己志向」と「他者志向」の2つの欲求を併せ持つ。すなわち、われわれは自己の領域を求め、心理的に自己に対する配慮を優先する自己志向と他者との肯定的な関係を求め、心理的に他者との融合を重視する他者志向をもつ。その上、内的要因に影響を与える外的要因の言語行動の動機づけにおける社会的要因として、力関係、社会的距離、利益、社会的規範を抽出した。その内的要因である自他志向と外的要因の言語行動の動機づけにおける社会的要因の総合的な調節としての「振る舞い」が選択される。  Brown & Levinson(1987)のポライトネス理論のフェイス概念をより広く捉えた自他志向による振る舞いの概念を用いることで、Culpeper(1996)が挙げたインポライトネス・ストラテジーの動機づけを含め、相互作用における言語行動の全般にわたって考察することが可能であることを示した。, text, application/pdf}, pages = {45--61}, title = {相互作用における言語行動 : 自他志向と言語行動の動機づけにおける社会的要因}, volume = {9}, year = {2012}, yomi = {ハ, ジョンイル} }