@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00017183, author = {柴崎, 公美子}, journal = {日本アジア研究 : 埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要, Journal of Japanese & Asian Studies}, month = {}, note = {本稿は,清朝宮廷演劇を管理していた「昇平署」が保有していた劇本の中でも,明万暦期の伝奇で,薛仁貴・丁山親子の蛮族征伐を描いた『金貂記』に基づくであろうと考えられる六種の劇本について検証した結果を述べたものである。これらのテキストは,①太宗が親征せず,②敵国が「高麗」であり,③敵将が「鉄勒金牙」という3点を共通にしており,「高麗グループ」とよぶにふさわしい。清朝宮廷で演じられていた戯曲は,今上皇帝の偉業を称揚しそれを内外に示すため,従来知られていた物語に皇帝の業績を投影した改編が加えられることがあった。「高麗グループ」の戯曲は,太宗ホンタイジによる李氏朝鮮制圧(丙子之役)を受けた順治期以降の改編ではないかと推測される。その中には康煕帝の諱の「玄」の字が避けられておらず,順治期のテキストの可能性があるものが二種類あった。 これに対し昇平署には他に,同じく薛父子の蛮族征伐を描くが,敵を「哈密国」、「蘇元帥」、「回兵」とする「哈密グループ」とよぶにふさわしい一群の劇本が存在している。そのうち,成立が最も古いと考えられる『定陽関』以外,全て「唐太宗の親征」という要素を持っており,乾隆帝のジュンガル・回部平定を受けた改編本であろうと考えられる。 薛丁山の物語としては,小説『説唐三伝』の敵国が「哈密国」であり,宮廷でも「哈密グループ」の『征西異伝』、『鎖陽関』の上演が光緒半ばまで上演されていたことに見るように,「哈密グループ」の内容が主流となった。朝鮮情勢が乾隆期には落ち着いたのに対し、回部情勢は道光期に至っても回民の騒乱が相次ぎ清朝の苦悩の種であり続けた。こうした政治的な事情が,回部を仮想敵とする「哈密グループ」の上演を要求し,主流化・定着化につながっていったものと推測される。 清代,升平署掌管宫廷戏曲演出活动,所谓的"薛家将"戏曲就是其中之一。明代有一篇名为"金貂记"的关于薛仁贵和薛丁山的传奇。升平署也有叫金貂记的戏曲,现在能看的戏本就一共有六种。这些戏本都有些相同的特点,就是①没有太宗亲征②敌国是高丽③敌将是铁勒金牙,故称为"高丽群"。 "高丽群"中的一篇戏本上因为没有忌避"玄"的字,所以就有顺治时代以后完成的可能性。升平署有时候为了向国内外称赞彰显皇帝的伟绩,会在历来的戏本中投影当时皇帝的成果进行改编。故"高丽群"的戏本都可能是添加了皇太极镇压朝鲜的功绩后改编的。 升平署也有其它关于"薛家将"的戏本,那有些戏本有①太宗亲征的内容②敌国是哈密③敌是苏元帅和回兵等的特点,故称为"哈密群"。这种戏本都可能被施加的由于乾隆帝平定准噶尔、回疆的功绩改编。虽然乾隆帝平定了准噶尔、回疆,但是西方形势还有很多问题,在回疆常常爆发叛乱。清朝廷认为对回疆夸示清朝的国威比对朝鲜重要,并且认为哈密群的戏曲比高丽群的重要。所以从升平署表演的薛家将戏曲的种类来看,哈密群便成了薛家将戏曲的主流。, text, application/pdf}, pages = {201--220}, title = {清朝宮廷演劇における「薛丁山」物語の受容 : 「金貂記」物語の変容を通じて《論文》}, volume = {11}, year = {2014} }