@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00018773, author = {成田, 健太郎}, issue = {1}, journal = {埼玉大学紀要. 教養学部, Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts}, month = {Oct}, note = {唐の何延之の著として伝えられる『蘭亭記』は、王羲之の代表作とされる書跡『蘭亭』の履歴を伝える文献であるが、その内容の信憑性には疑問もあり、むしろ伝奇テクストとしての分析が求められる。『蘭亭記』は、個別の器物を主題とし、その固有名と「記」の組み合わせをタイトルとする点が独特で、そのようなテクストが実現した環境として、出来事を叙述する「伝」と「記」の存在、なかでも漢訳仏典の写本を主題とした「記」の存在、そして伝奇テクスト『古鏡記』の存在が注目される。また、『蘭亭記』は異なる物語を書跡の名の下に包摂した伝奇テクストであり、今後の研究はそのような構造への理解を前提として進められることが望まれる。, text, application/pdf}, pages = {237--245}, title = {固有名をもつ器物の一代記 : 『蘭亭記』をめぐって}, volume = {55}, year = {2019}, yomi = {ナリタ, ケンタロウ} }