@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00018964, author = {川野, 靖子}, issue = {2}, journal = {埼玉大学紀要. 教養学部, Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {「塗る」等の動詞は、「壁にペンキを塗る/壁をペンキで塗る」のように、格体制の交替を起こす。従来から指摘されているように、こうした交替動詞は位置変化と状態変化の 2 つの意味を持つと考えられる。 しかし一方で、交替動詞が表す位置変化の意味(e.g., 壁にペンキを塗る)と状態変化の意味(e.g., 壁をペンキで塗る)は、「別義」と言うには似すぎていることから、通常の多義語における意味間の関係とは異なる関係にあると考えられる。本稿では、それが具体的にどう異なるのかを考察し、以下のことを指摘した。 交替動詞:「~ニ~ヲ塗る」と「~ヲ~デ塗る」は現実世界の同一事態を指示している。両表現の意味の違いは、その同一事態を位置変化として捉えているのか、状態変化として捉えているのか、という点にある。 多義語 :多義語の各意味が指示する事態は、関連はするが同一事態ではなく、別の事態である。 上記のように多義語との違いを詳らかにすることにより、交替動詞の特徴を明確にした。, text, application/pdf}, pages = {37--50}, title = {壁塗り代換における位置変化用法と状態変化用法の関係について : 多義との違いは何か}, volume = {55}, year = {2020}, yomi = {カワノ, ヤスコ} }