@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00019125, author = {近江, 翼}, issue = {1}, journal = {埼玉大学紀要. 教養学部, Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts}, month = {Sep}, note = {わが国は2019 年に65 歳以上人口が総人口の28.4%を占めると推計され、今や世界一の超高齢化国家となった。高齢化は世界規模に波及しており、それに伴って認知症患者も急増、2015年時点での世界中の認知症患者は約4,700 万人(経済的負担は8,180 億ドル)、2050 年には約3倍の1 億3,100 万人(経済的負担は2 兆ドルを超える)になるとの予測もある。認知症患者の増加は、わが国においても、孤独死、重大な交通事故、介護施設での虐待など、さまざまな社会問題を惹起しており、社会に与える影響はもはや医療関係者だけで対応可能なレベルを超え、社会で暮らす一人一人が認知症についての知識を深め、総力を挙げて対応策を講じることが求められる状況に達していると思われる。 本稿では、認知症の疾患概念確立までの経緯を概説し、これまで行われてきた診断技術と治療薬の開発、とりわけ最新の疾患修飾薬開発についても紹介し、われわれの果たすべき課題について考察した。さらに、根本治療の存在しない現在、その意義が注目されている、認知症の早期発見・早期治療介入の重要性や予防医療について言及するとともに、認知症医療の現況を踏まえて、医療現場、教育現場、個人レベルの視点から、今後、認知症患者と共生して行かねばならないわれわれに求められる対応や今後の展望について敷衍して論じた。, text, application/pdf}, pages = {13--33}, title = {認知症展望}, volume = {56}, year = {2020}, yomi = {オウミ, ツバサ} }