@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00019274, author = {森林, 駿介}, issue = {2}, journal = {埼玉大学紀要. 教養学部, Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {『審判/訴訟』の編集において、章配列の問題は無視することができない。問題の所在を明らかにするために、本論では、1950 年代から断続的に行われてきた、『審判/訴訟』の章配列をめぐる議論を取り上げる。これまで様々な論者が、ブロート版カフカ全集の章配列を批判し、それに代わる新しい章の並びを提案してきた。しかし、現在一般に普及し、翻訳の底本としても採用されている批判版カフカ全集では、こうした議論が顧みられないまま、ブロート版のものがほとんどそのまま踏襲されている。こうした状況を鑑みて、本論では、ブロート版から批判版刊行に至るまでの一連の議論を振り返りながら、章の並びがどのような観点から構想されてきたのか、を確認する。そして、それらの試みが抱えている限界を示すことで、その躓きの石となっている作品の特徴をあぶり出していく。こうした分析を通じて、本論では、『審判/訴訟』という作品において章配列を決定することがいかに不可能なのか、を明らかにすることを目指す。, text, application/pdf}, pages = {165--179}, title = {章配列の決定不可能性 : カフカ『審判/訴訟』の編集・翻訳プロジェクト}, volume = {56}, year = {2021}, yomi = {モリバヤシ, シュンスケ} }