@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00019406, author = {三宅, 雄彦}, journal = {社会科学論集, SHAKAIKAGAKU-RONSHU (The Social Science Review)}, month = {}, note = {今や、現代政治の駆動力として不可欠の世論調査だが、この、実定憲法に根拠のない仕組みは、従来必ずしも憲法学の対象でなかった。だが、スメント門下で、その視座を継ぐヴィルヘルム・ヘンニスは、1957 年、そのデビュー作『世論調査と代表民主政』で、彼独自の憲法理論又は政治学の見地から、この世論調査を厳しく批判した。一つに、現下の世論調査は確固とした世論概念なしでこれを収集し、しかも、世論又は世論調査を取り巻く国家形態全体に無頓着である。しかし、19 世紀ドイツ国家学の伝統に立戻れば、責任ある特定の人間による、理念再現的内実を持った意見こそが世論の本質である。二つに、この前立憲主義的な視角から現在の世論調査を投影すれば、ここでは、堅い匿名下で語られ、国民を愚弄し政治家を堕落させる、世論でないもの、即ち、旧国家学が拒絶した普通意見が前提にある。しかも、それどころか、憲法上根拠のない直接民主政の理念を国家体制に持込み、国民への敬意や政治家の責任を破壊する傾向を持つ。そこで、現状を憲法現実と見なし安易に正当化する各種学説を退け、背後の技術的世界観を壊し、人文的世界観を奪還せねばならぬ、と。, text, application/pdf}, pages = {33--50}, title = {世論調査と憲法理論 : W・ヘンニスによる現代政治学批判《特別寄稿》}, volume = {164}, year = {2021}, yomi = {ミヤケ, ユウヒコ} }