@article{oai:sucra.repo.nii.ac.jp:00019450, author = {近江, 翼}, issue = {1}, journal = {埼玉大学紀要. 教養学部, Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts}, month = {Sep}, note = {近年、大学を取り巻く環境変化にはめまぐるしいものがある。少子化や大学新設ラッシュは学生の多様化と学力低下をもたらし、わが国の経済状況は大学生の職業選択に大きな影響を与えている。加えて、昨年来の新型コロナウィルスの蔓延は、就学環境にもさまざまな形で影を投げかけた。大学は休校が続き、講義がオンライン化されるに留まらず、バイト収入の減少による学費滞納や、周囲とのコミュニケーション不足に起因するメンタルヘルスの不調など、われわれ教職員が取り組むべき課題は多い。  元来、大学生はライフサイクルにおける青年期の中核をなす時期であり、統合失調症や気分障害の好発時期でもあって、精神医学にとってきわめて重要な時期である。さらに昨今は、発達障害という疾患概念の顕在化とそれに伴う不適応の増加など、大学生のメンタルヘルスへの対応はますます重要性を増している。将来への展望が見通せないわが国の経済状況にコロナウィルスの影響が加わって、精神的不調を来す学生のさらなる増加が予測される。精神疾患に対する、早期発見・早期治療を基本とした適時・適正な対応への取り組みが、今問われている。  本稿では、筆者が在籍する埼玉大学保健センターでの自験例を踏まえながら、青年期にみられる心理面の特徴と大学生メンタルヘルスを取り巻く現状と課題、青年期に発症することの多い精神疾患とそれに対する薬物療法の最新の知見などについて論じた。, text, application/pdf}, pages = {1--20}, title = {大学生メンタルヘルスと薬物療法の現在}, volume = {57}, year = {2021}, yomi = {オウミ, ツバサ} }